犬も中性脂肪が増える?ペットの中性脂肪について

自分が飼っているペットに元気がないととても不安になりますが、実は犬や猫といったペットも人間と同じように体内の中性が増えて病気になってしまうケースがあるのです。

ここではペットの中性脂肪について、人間と比較をしながら解説していきます。

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ペットにとっての中性脂肪の役割は?

人間の場合は食事から摂取した脂質や糖質を材料として、中性脂肪が合成されます。人か生きていく上では必ずエネルギーが必要不可欠であり、普段はブドウ糖などがエネルギーとして利用されます。

しかしこのブドウ糖が体内で不足すると、代わりに中性脂肪が分解されてエネルギーとして消費されるのです。

そのため、体内のブドウ糖が十分足りている場合には、中性脂肪は脂肪として蓄積されて非常時のエネルギーとして利用されるときを待っているのです。

このように中性脂肪は人が生きていく上で欠かせないものですが、食事から摂取される脂質や糖質が過剰になりすぎると中性脂肪の量も増えて、健康に悪影響を及ぼしてしまいます。

ペットの場合も基本的に中性脂肪の役割は人と同じで、非常時のエネルギーとして役立ちます。

もちろん中性脂肪が増えすぎると、ペットの場合でも健康に悪影響があらわれます。

ペットの中性脂肪が増えるとどうなる?

ペットの中性脂肪が増加するとどんな悪影響が出るのか、具体的に説明していきましょう。先ほども説明したように中性脂肪は人間の体内でもペットの体内でも同じ役割を持っています。

しかし、中性脂肪が増えることによってあらわれる健康への悪影響は、人間とペットでは少し異なります。

人間の場合、中性脂肪が増えることで最も心配されるのが動脈硬化です。

この動脈硬化は血液中の悪玉コレステロールが血管にしみ込むことで発生するのですが、中性脂肪が増えると悪玉コレステロールよりさらにサイズが小さい超悪玉コレステロールが増えます。

サイズが小さいということはその分血管にもしみ込みやすくなるということなので、人間の場合は中性脂肪の増加が動脈硬化を引き起こします。

しかしペットの場合は、特に犬や猫であれば中性脂肪が増加しても動脈硬化の危険は人間と比べると少ないと考えられています。

血液中には悪玉コレステロールだけでなく善玉コレステロールというものも存在しており、犬や猫の場合は人間より善玉コレステロールの量が多いです。

この善玉コレステロールは血管にしみ込んだ悪玉コレステロールを取り出す作用があるため、善玉コレステロールの量が多いとその分動脈硬化を引き起こしづらくなります。

そのためペットの場合は中性脂肪の増加による動脈硬化の心配が少ないのです。しかし、犬や猫の中性脂肪値が高い場合には、急性膵炎などの症状の度合いによっては命の危険にも関わる病気を発症する可能性が高いです。

ペットの中性脂肪の検査方法は?

犬や猫の中性脂肪の数値を知りたい場合は、人間と同じように血液検査が必要になります。血液検査をする上で大切なのは、前日の夜からしっかりと絶食をすることです。

体内の中性脂肪は食事の影響を強くうけるため、朝食や昼食を食べて時間が経たないうちに血液検査をうけてしまうと、正確な中性脂肪の数値を計れなくなります。

人間の場合の中性脂肪の基準値は30~149mg/dlとなっていますが、当然犬や猫の基準値はこの数値とは異なり、犬の場合が20~112mg/dl、猫の場合が10~114mg/dlとされています。

ペットの中性脂肪対策は?

自分のペットの中性脂肪値が高いことが分かった場合は、なんらかの中性脂肪対策が必要になりますが人間と違ってペットの場合はできる対策が限られてきます。

そもそも「中性脂肪対策」とは「中性脂肪が増えた原因を改善すること」でもあります。

人間の場合は中性脂肪が増える原因としては、食生活の乱れ、運動不足、喫煙、飲酒といったものが主にあげられるため、中性脂肪対策は食生活の改善や運動の習慣化、禁煙、節酒といったものがメインになってきます。

しかしペットの場合は人間と同じように食生活の乱れや運動不足が発生することはありますが、当然のことながらペットが喫煙や飲酒をすることはありません。

そのためペットができる中性脂肪対策は、基本的に「食生活の改善」と「運動の習慣化」の2つになるのです。

例えば食生活を改善する場合は、食事の量を減らしたり、糖質や脂質を多く含むものから減量用のフードに切り替えたりします。

また犬の場合で「小型犬だから運動は室内だけで十分です。」と言われたとしても、やはり犬によってはしっかりと散歩をしないと体内の中性脂肪を消費しきれなくなり、中性脂肪が増加します。そういった場合には、散歩の頻度を増やしたりするといった対策が必要になります。

また人間とおなじようにペットの場合でも「甲状腺機能低下症」「慢性腎不全」「ネフローゼ症候群」といった他の病気が原因となって体内の中性脂肪が増加することがあります。

そういった場合は、これらの病気を治療することで中性脂肪値の異常も改善します。

中性脂肪の増加を防ぐためには健康診断を!

ペットの中性脂肪の増加を防ぐためには、しっかりとした食生活や運動を取り入れることももちろん重要ですが、最も大切なことは定期的に健康診断を受けることです。

人間でもペットでも自分の体内の中性脂肪が増えているかどうかを自分自身で判断することはなかなか難しいです。ましてやペットの場合はなんとなく自分の体に異常を感じたとしても、それを飼い主に正確に伝えるすべを持ちません。

そのためペットにとっては、人間以上に定期的な健康診断が重要なものになります。ペットは人間の倍以上のスピードで体力が衰えていきます。

猫や犬の場合であれば6歳程度までは1年に1回、7歳を超えてくると人間で考えるとおじいちゃんおばあちゃんになるので1年に2回は健康診断を受けさせたいところです。

ペットの場合は中性脂肪が増加することで発生する病気は人間とは異なりますが、症状が重いと人間と同じように命が危険になることもあります。

普段の食生活や運動に気を付けて中性脂肪が増加しない生活を心がけながら、定期的に健康診断を受診させて自分のペットの中性脂肪値の異常を見逃さないようにしましょう。

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