ビタミンは中性脂肪を下げるために欠かせない栄養素

野菜などに多く含まれるビタミンは中性脂肪を下げたいと考えている人にとっては、欠かすことのできない栄養素です。

ここではビタミンが中性脂肪に及ぼす影響と、上手なビタミンの取り方を紹介していきます。

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中性脂肪の代謝を促すパントテン酸

ビタミンにもいくつか種類があり、その中にはビタミンB群というものがあります。このビタミンB群は、さらにB1、B2、B6、B12、ナイアシン、葉酸、ビオチン、パントテン酸の8種類に分けられます。

中でも中性脂肪値を下げるために欠かせないのが「パントテン酸」です。ビタミンB群には糖質、脂質、たんぱく質の代謝を上げる効果があるのですが、パントテン酸は特に脂質の代謝作用を上げる効果が高く、中性脂肪の減少に役立ちます。

パントテン酸は様々な食品に含まれているため、一般的には通常の食生活を送っていれば不足することはないと言われています。しかしパントテン酸は水溶性ビタミンであり、体の中に入っても貯蓄できずに尿として排出されてしまいます。

そのため中性脂肪値が高い場合は、意識して摂取していたほうが良いのです。

パントテン酸を多く含む食品としては、鶏レバー、鶏ささみ、豚肉、干しシイタケ、鶏はつ、フォアグラ、卵黄、たらこ、納豆、ピーナツなどがあげられます。

中性脂肪の過酸化脂質を防ぐビタミンC、E

ビタミンの中でもよく名前を耳にするビタミンC、ビタミンEには、中性脂肪の「過酸化脂質」への変化を防ぐ効果があります。過酸化脂質とは、簡単にいえば体内の中性脂肪やコレステロールが酸化してしまったのものです。

悪玉コレステロール(LDL)が酸化すると「酸化LDL」へと姿を変えるのですが、この酸化LDLは血管の細胞にダメージを与えるため、動脈硬化の進行を加速させる原因となってしまいます。

また中性脂肪が酸化すると、体の細胞の中で「活性酸素」が作り出されます。実はこの活性酸素こそが中性脂肪やコレステロールを酸化させ過酸化脂質へと変化させる原因なのです。

つまり中性脂肪が活性酸素によって酸化すると、細胞内でさらに活性酸素が作り出される悪循環に陥ってしまい、コレステロールの酸化による動脈硬化もどんどん進行してしまうということなのです。

私達は無意識に呼吸をして空気を吸い込んでいますが、体内に入った空気の1~2%程度が活性酸素になるといわれています。そのため、私達が生きている限りは活性酸素は常に生み出されるということになります。

そんな活性酸素の酸化作用を防ぐため役立つのが、ビタミンEやビタミンCに含まれる抗酸化作用なのです。

ビタミンEは体内に入ると活性酸素を回収して、ビタミンEラジカルという物質へと姿を変えます。
ビタミンEラジカルに姿が変わってしまうと活性酸素を回収できなくなってしまうのですが、ビタミンCと一緒に摂取するとビタミンEラジカルは再びビタミンEへと姿を変えて、活性酸素を回収できるようになります。

そのためビタミンEとビタミンCは抗酸化成分として、セットで摂取することがおすすめされています。

ビタミンE、ビタミンCの抗酸化作用には、残念ながら中性脂肪を減らす効果はありません。しかし、中性脂肪値が高い場合は、動脈硬化が発生する危険が高くなります。
そのため中性脂肪値を気にするのであれば、抗酸化作用を持ち動脈硬化の進行を防ぐビタミンE、ビタミンCも積極的に摂取したい栄養のひとつだといえるのです。

ビタミンEを多く含むものとしては、小麦胚芽油、ひまわり油、紅花油といった植物油、ピーナッツやアーモンドなどのナッツ類、ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜があげられます。

ビタミンCを多く含むものとしては、赤ピーマン、芽キャベツ、ブロッコリーといった野菜類、レモン、いちご、グレープフルーツといった果物類があげられます。

ビタミンの上手な取り方は?

中性脂肪の減少や動脈硬化の防止に効果のあるビタミンをいくつか紹介しましたが、せっかく同じ栄養を摂るならなるべく栄養を逃さずに効果的に摂取したいものです。

今回紹介した3つの栄養素を摂取するうえで気を付けたポイントを最後に説明するので、参考にしてみてください。

・パントテン酸
パントテン酸を摂取するうえで意識したいのが、水に溶けだしやすいという点です。水溶性ビタミンであるパントテン酸は、煮物にしたりするとすぐに溶けだしてしまいます。そのため、パントテン酸を意識して摂取する場合は、水につけずに調理ができる「蒸し料理」がおすすめです。

またパントテン酸は日本人にも馴染みが深い納豆にも含まれるため、朝食に食べる習慣を作るのもおすすめです。

・ビタミンE
ビタミンEはビタミンCと一緒に摂取すると、抗酸化作用がさらに高くなるのでセットで食べることを意識しましょう。またビタミンEは油と合わせると吸収率が良くなります。熱に強い性質もあるので調理する場合は、油を使った炒め物などがいいでしょう。

ただし当然のことながら油の使用量が多くなれば、そのぶん中性脂肪の元となる脂質も増加してしまうので、最低限の油を使うように心がけましょう。

・ビタミンC
ビタミンCは野菜類、果物類に多く含まれると説明しましたが、中性脂肪値が気になる方はビタミンCを積極的に摂るために果物類を積極的に食べるのはやめた方がいいでしょう。

なぜなら果物類には糖分が多く含まれており、この糖分も中性脂肪の元になってしまうからです。
そうなると必然的に野菜類がおすすめになるのですが、ビタミンCもパントテン酸と同じく水溶性ビタミンです。そのため煮て調理するよりは、炒めたり蒸したりするほうがおすすめです。

普段からビタミンを摂取することは大切だと言われていますが、中性脂肪が気になる人にとってもビタミンは重要な栄養素です。今回紹介した食品を参考にして、中性脂肪を減らし動脈硬化を防げる食生活を目指しましょう。

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