血中中性脂肪を下げるお酢の働き

血中中性脂肪を下げるための食品としては青魚が有名ですが、実は料理にもよく使うお酢にも中性脂肪を下げる効果があるのです。

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なぜお酢が中性脂肪を下げる?

お酢が中性脂肪を下げる理由として注目したいのが、お酢に含まれている「アミノ酸」と「クエン酸」です。

▼アミノ酸が中性脂肪を下げる仕組み
私達の体を構成しているアミノ酸は全部で20種類あり、体内で合成できる11種類の「非必須アミノ酸」と、体内では合成できず食事から摂取する必要がある9種類の「必須アミノ酸」で構成されています。

お酢にはこの必須アミノ酸が多く含まれているのですが、このアミノ酸には脂肪の燃焼を活発にする「ホルモン感受性リパーゼ」の効果を高める作用があるといわれています。

中性脂肪に働きかけるリパーゼは大きく分けると3種類あります。

・膵リパーゼ
・リポ蛋白リパーゼ
・ホルモン感受性リパーゼ

膵リパーゼとリポ蛋白リパーゼはどちらも中性脂肪を分解する働きをもっており、ホルモン感受性リパーゼはリポ蛋白リパーゼの働きで分解されてできた脂肪酸をエネルギーとして代謝させる効果があります。

体内に蓄積された中性脂肪を減らすためにはエネルギーとして消費する必要がありますが、アミノ酸にはその手助けをする力があるのです。

▼クエン酸が中性脂肪を下げる仕組み
お酢に含まれている中性脂肪を下げる働きを持っている成分は、アミノ酸だけではありません。もうひとつの成分がクエン酸です。

人の体の機能のひとつに「クエン酸サイクル」というものがあります。人が活動をしているうちに疲れてくると疲労物質である乳酸が蓄積されていきます。

この乳酸や食事から摂取した糖分、たんぱく質、そして脂肪分などを分解してエネルギーとして利用するのがクエン酸サイクルです。

簡単にいうとクエン酸サイクルがしっかりと機能していると、その分効率よく体内に存在する脂肪をエネルギーとして利用でき、中性脂肪も減らせるということです。

名前からも分かるとおり、クエン酸を含んでいるお酢を摂取するとこのクエン酸サイクルの働きも活性化するのです。

このようにお酢に含まれるアミノ酸とクエン酸のダブルの力で、体内に蓄積された中性脂肪を減らせるのです。

中性脂肪対策なら断然「黒酢」がオススメ!

ひとことでお酢といっても、その種類は意外と豊富です。すっきりとした酸味で手軽に手に入る穀物酢。酸味がまろやかな米酢。フルーティな酸味が特徴的なりんご酢。そんな数あるお酢の中でも、中性脂肪対策におすすめしたいのが「黒酢」です。

▼穀物酢に分類される黒酢
少し黒酢の分類について説明していきます。
まず私達が調理や食事に利用しているお酢の一番大きな枠組みを「食酢」と呼びます。この食酢はこの後で紹介する穀物酢や米酢、黒酢、りんご酢などの「醸造酢」と、人工的に作った調味料である「合成酢」に分けられます。

しかし合成酢は物が不足していたい時代に作られていたものであり、現在使われているほとんどのお酢が醸造酢となります。

醸造酢は、原材料の違いによってさらに3つに分類されます。
・穀物酢
醸造酢の中でも、米、小麦、玄米といった1~2種類以上の穀物を利用しているものを「穀物酢」と呼んでおり、穀物酢はさらに細かく分類されます。

まず1000mlのうち40g以上のお米を使って作られたのが「米酢」です。

そして、1000mlのうち180g以上のお米が使って黒褐色に発酵、熟成したものを「米黒酢」、1000mlのうち180g以上の大麦を使って黒褐色に発酵、熟成させたものが「大麦黒酢」です。

これ以外の麦や米、トウモロコシを原料として作ったものは「その他の穀物酢」として分類されます。
その他の穀物酢は値段も安く、風味もさっぱりとしているため、お酢の中でも最もポピュラーな存在となっています。

・果実酢
穀物酢が穀物を原料としたお酢だったのに対し、「果実酢」はりんごやぶとうといった果実の搾汁を原料として作っており、1000mlのうち300g以上が果実の搾汁となっています。

・その他の醸造酢
ここまで紹介した以外のもので規定量以上の野菜を使って作られたお酢などはその原料の名前をとって「○○酢」と名付けられ、「その他の醸造酢」に分類されます。

▼黒酢にはアミノ酸が豊富に含まれている!?
上で紹介したようにお酢にも色々な種類がありますが、なぜ中性脂肪対策として数あるお酢の中から黒酢をおすすめすのかというと、アミノ酸の含まれている量が他のお酢と比べて圧倒的に多いからです。

黒酢と同じ穀物酢に分類にされている米酢や、値段が安い穀物酢に含まれているアミノ酸の量は、100mlあたり50~80mg程度といわれています。

それに対して黒酢に含まれているアミノ酸の量は、100mgあたり600mg程度といわれています。アミノ酸の量が多いということは、そのぶん中性脂肪を下げる効果が高くなることも期待できるといわけです。

摂取量は1日15ccを目安に!30ccは超えないように!

黒酢に中性脂肪を下げる効果があるとなれば1日にたくさん飲みたくなるところですが、過剰に黒酢を摂取すると冷え性の悪化や腹痛、下痢といった副作用があらわれる場合もあります。

黒酢を毎日飲む上での4つのポイントを紹介するので、参考にしてください。

・ポイント1…1日の摂取量は15ccを目安にして、30ccは超えないようにする
・ポイント2…飲むときは10倍程度に薄めて、1日数回に分けて飲む
・ポイント3…空腹時は避けて、食事中か食事後に飲む
・ポイント4…歯が溶けやすくなるので、寝る前は飲まないようにする

昔から健康に良いイメージがあったお酢ですが、実は中性脂肪を下げる効果もあります。さらに中性脂肪値の上昇にともなう動脈硬化を予防する効果もあるので、ぜひ中性脂肪値が気になる人は黒酢を飲む習慣を取り入れてみてください。

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