若いからと言って油断大敵!若者に急増中の脂肪肝

脂肪肝には「30~40代の病気」「アルコール好きの人に多く見られる症状」というイメージが強く根付いています。

しかし最近では、アルコールをそこまで飲まないという若者の間でも脂肪肝が急増しています。その原因はいったいどこにあるのでしょうか?

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脂肪肝とは?

脂肪肝というのは、簡単にいうと肝臓に中性脂肪が必要以上に蓄えられてしまっている状態のことです。私達は普段体を動かすために糖などをエネルギーとして利用していますが、このエネルギー源がなくなると、中性脂肪を非常時のエネルギー源として利用します。
逆にいえば体内に糖などのエネルギーが十分足りている状況では中性脂肪がエネルギーとして使われることはないということなので、中性脂肪は体脂肪としてどんどん蓄積されていきます。

この中性脂肪は「食事から摂取されるタイプ」「肝臓で糖質などを材料として合成されるタイプ」の2種類があります。

そのため、食事や生活習慣などの影響により体内の中性脂肪の量が多くなるということは、中性脂肪を合成する肝臓にも脂肪が蓄積されていき脂肪肝の状態になるということでもあるのです。

この中性脂肪が肝臓へと蓄積する脂肪肝にもいくつか種類があります。

中年男性に多い!?アルコール性脂肪肝

脂肪肝と聞いて多くの人がイメージするのが、アルコール性脂肪肝でしょう。体内にアルコールが取り込まれると、肝臓ではアセトアルデヒドという物質が生み出されます。

このアセトアルデヒドには、肝臓内で中性脂肪を合成する際の材料となる脂肪酸の生成を促す効果と、脂肪の分解の働きを抑える効果があります。

そのためアルコールを過剰摂取することにより肝臓に蓄積される中性脂肪が増加して、アルコール性脂肪肝になってしまうのです。

アルコール以外にも原因が!?非アルコール性脂肪肝

脂肪肝というとアルコールの摂取のしすぎが問題というイメージがありますが、実はアルコール以外のものが原因となって脂肪肝を引き起こすこともあるのです。それが非アルコール性脂肪肝です。

非アルコール性脂肪肝は大きく分けると次の2種類あります。

・過栄養性脂肪肝
過栄養性ということは、栄養の摂取のし過ぎ、食べ過ぎが原因となって発生する脂肪肝ということです。最初にも説明しましたが、脂肪肝の原因となる中性脂肪が体内に取り込まれる方法は「食事から中性脂肪そのものが摂取される」「食事に含まれる糖質などを材料として肝臓で合成される」の2パターンです。

そのためアルコールを全く摂取しないという場合でも、食事から摂取される糖質や脂質の量が多く、中性脂肪をエネルギーとして消費するための運動などが不足すれば過栄養性脂肪肝になってしまうことがあるのです。

・低栄養性脂肪肝
過栄養性脂肪肝の原因は栄養の摂取のし過ぎでしたが、その反対に栄養が不足することで発生する低栄養性脂肪肝も存在します。肝臓に蓄積された中性脂肪がエネルギーとして利用されるためには、中性脂肪が血液中へと流れでる必要があります。しかし、中性脂肪は文字通り「脂肪」なので、水(血液)に溶けることができません。

そこで中性脂肪が血液中に流れでる場合には、輸送カプセルとなるたんぱく質と合体する必要があります。そのため極端な食事制限などにより体内のたんぱく質が不足すると、肝臓に蓄積された中性脂肪が血液中に溶けだせなくなるのです。

中性脂肪が血液中に溶けだせないということは肝臓に蓄積していくということでもあり、低栄養性脂肪肝になってしまいます。

若者に脂肪肝が急増中の理由とは?

いくつか原因がある脂肪肝ですが、これまでは30代から40代の男性の多くがアルコール性脂肪肝を患うケースが多い傾向にありました。

これはやはり30代40代になると会社での付き合いによる飲み会が増えて、アルコールの摂取量が増加することが原因でしょう。

しかし最近では、アルコールをほとんど飲まない、飲み会の機会が少ない若者の間でも脂肪肝が急増しています。そんな若者の脂肪肝の主な原因が次の2つです。

・食生活の変化による栄養の過剰摂取
昔の日本と今の日本では食生活に大きな違いがあります。昔の日本では野菜や魚が食の中心にありましたが、今の日本では肉類を中心とした食事がメインになっています。

また脂質を多く含むファーストフード、糖質を多く含む美味しいスイーツなども当たり前のように生活の中に浸透しています。

こういった食生活を若いうちから続けることによって、糖質や脂質といった栄養を摂りすぎて過栄養性脂肪肝となってしまう若者が増えています。

・極端な食事制限に頼るダイエット
極端な食事制限によるダイエットも低栄養性脂肪肝を引き起こすため注意が必要です。特に若い女性の中には、ついつい自分の外見が気になりダイエットをするという人も多いでしょう。ダイエットをすることは悪いことではありません。

しかし極端な食事制限のみに頼ってダイエットをすると、中性脂肪をエネルギーとして利用するために必要な栄養も不足してしまうため注意が必要です。そのため食事制限と運動を組み合わせて健康的なダイエットをすることが大切なのです。

このようにアルコールを飲む習慣がないという人でも、糖質や脂質の摂りすぎ、ダイエットをするための極端な食事制限による脂肪肝には注意する必要があるのです。

脂肪肝というと「アルコール」「中年男性特有の症状」というイメージがありますが、実はアルコール以外の食べ過ぎやダイエットが原因となって若者が発症することもあるのです。

肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれており、脂肪肝になったとしても自覚症状がなかなかあらわれません。

そのため、「自分は若いから。」「アルコールは飲まないから脂肪肝とは関係ない!」と思わずに、年齢に関係なく心当たりがある場合は生活習慣を見直す必要があるでしょう。

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