中性脂肪値が高いと、がんのリスクも高くなる

中性脂肪の増加は動脈硬化を引き起こしますが、実はそれだけではなく癌の発生リスクも高めるということはご存知ですか?

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肝臓がんと中性脂肪

中性脂肪の増加が引き起こす癌として有名なのは、肝臓癌です。中性脂肪の作られかたは2通りあります。食事から直接中性脂肪を摂取する、もしくは食事から摂取した糖質などを材料として肝臓で合成する方法です。

そのため肝臓には常に合成された中性脂肪が存在しています。さらにそれだけでなく、食事から摂取された中性脂肪、体内でエネルギーとして使われなかった中性脂肪も最終的に肝臓へと運ばれてきます。

つまり中性脂肪の数値が高いということは、そのぶん肝臓に溜まっていく中性脂肪も多くなるということです。こうして肝臓に多くの脂肪が蓄積されていくと、肝臓の機能が低下していき、さらに肝臓への脂肪の蓄積が進行していきます。

このように肝臓内に脂肪が溜まった状態を「脂肪肝」といいます。そして脂肪肝が進行していくと、肝炎、肝硬変となり、どんどん肝臓が小さく固くなっていき、本来の機能が果たせなくなる肝臓癌へと病気が進行していくのです。

肝臓というのは、非常に働き者であり体の中で多くの役割を果たしています。肝臓癌になり、肝臓の機能が低下するということはそれらの役割が果たせなくなるということなので、体重の減少、下痢や呼吸困難、腹痛、意識の昏睡など本当に多くの症状があらわれるようになるのです。

そして厄介なことに肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれており、自分が持つ働きが本来の30%以下まで低下しないと症状があらわれないと言われています。

つまり本人からすれば中性脂肪の増加が引き金となって知らず知らずのうちに脂肪肝から肝臓癌へと進行していくということです。そのため中性脂肪値が高値の場合は、動脈硬化だけでなく肝臓の病気にも注意を払わなければいけません。

大腸がんと中性脂肪

以前は中性脂肪の増加によって発生するのは、肝臓癌が有名でした。しかし、2006年に発表された研究で中性脂肪の増加は大腸癌の発症にも関係していることが分かってきました。

国立がん研究センターが2004年2月から2005年2月までの間のがん検診の受診者を対象とした研究を行なったのですが、この研究で血中の中性脂肪の濃度が高い人は癌に進行するケースがある大腸腺腫が発生しやすくなることが分かったのです。

大腸は食べ物が消化吸収された際に残ったものを溜めて、そこから水分を吸収して大便にする場所です。

そのため大腸癌になると早期の場合こそ自覚症状はありませんが、癌が広がるにつれて血便などの排便の変化、腹痛などのお腹の変化、嘔吐や貧血といった症状があらわれるようになります。

このように中性脂肪が多いと大腸癌に関わる大腸腺腫が発生しやすくなるのですが、中性脂肪が多い人の中でも特に喫煙をしている人のほうがリスクが高いことも分かっています。

中性脂肪の数値が高く、さらにタバコを吸っているという人は大腸癌の心配もする必要があるでしょう。

中性脂肪は生活習慣で改善できる!

ここまで紹介したように中性脂肪が多いと、その分癌のリスクも高まります。しかし中性脂肪の数値は極端に高くなければ、生活習慣を改善するだけでも十分基準値まで下げられます。

実際に健康診断で中性脂肪の数値が基準値をオーバーして、病院で治療を受ける場合にも、数値がそこまで高くない場合には薬による治療は行わず、生活習慣の改善の指導だけされることもあります。

中性脂肪の増加に関係するのは、主に食生活、運動不足、喫煙、飲酒といった部分です。

中性脂肪の増加は動脈硬化だけでなく、肝臓癌や大腸癌の発生にも繋がります。初期の段階であれば生活習慣の改善だけでも中性脂肪値を下げることはできるので、早めに対策をとるようにしましょう。

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