中性脂肪はどんな役割をしているの?

健康診断の項目にもある「中性脂肪」ですが、一般的には「健康に悪いもの」と考えられがちですが、中性脂肪にも大切な役割があります。

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エネルギーとしての働き

人間が生きていく上でエネルギーは欠かせないものです。エネルギーがなくなってしまうと体を動かすこともできなくなってしまいます。
そんな人間のエネルギーとなるのは、主に「糖質」です。

食事から摂取された糖質が血液中に流れこみ、これをエネルギーにして体を動かします。

しかし、食事の量が少なかったり栄養が偏ってしまうと十分な糖質が確保できずにエネルギー切れを起こしてしまうこともあります。そんなときに糖質の代わりとなって、体のエネルギー源になるのが中性脂肪なのです。

中性脂肪も糖質と同じように体のエネルギーとして使われます。
しかしエネルギーとして最初に使われるのはあくまで糖質です。
そのため体内で使われることのない中性脂肪は、皮下脂肪や内臓脂肪になって体内に蓄積されていきます。そして、糖質が足りなくなったときに皮下脂肪や内臓脂肪が分解されて脂肪酸が生み出され、これをエネルギーとして利用するのです。

つまり、糖質には通常時のエネルギー、蓄えられていた中性脂肪には非常時のエネルギーとしての役割があるのです。この働きから中性脂肪を「エネルギーの貯蔵庫」とも表現できます。

脂肪としての働き

中性脂肪の働きはエネルギーとしてのものだけではありません。上でも少し触れましたが、中性脂肪はその名前からも想像できるように体の中で皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられていきます。

この脂肪は非常時のエネルギーとしても利用されますが、それ以外にも体温の低下を防ぐ役割があります。体内に蓄積された脂肪はまるで保温材のようになっており、この働きもあり人の体温は極端に下がることが少ないのです。

また脂肪には、身体を外部の刺激から守る役割があります。お腹についた脂肪を触るとプニプニと柔らかく、ついつい憎たらしく思えてしまいます。しかしこの脂肪がない状態でお腹になんらかの衝撃が加わるとどうなるでしょうか?

脂肪がない状態で外部からの刺激を受けてしまうと、内臓などに直接刺激が加わり傷を負ってしまう可能性が高まります。そのため脂肪には保温材としてだけでなくクッション材としての役割もあり、体を刺激から守ってくれているのです。

中性脂肪は蓄積される!

中性脂肪は体の中で非常時のエネルギーとなったり、脂肪となってっ体を守ってくれています。このことからも分かるように中性脂肪は私たちが生きていく上で必要不可欠なものです。

しかし必要不可欠だからといって、中性脂肪を過剰に摂取するのはいけません。なぜなら中性脂肪は体内にどんどん蓄積されていくからです。

中性脂肪が体内に蓄積されるということは、非常時のエネルギー源が増えるということなので、一見良いことのようにも思えます。ですが、実際には中性脂肪が増えすぎてしまうと肥満傾向になりますし、「脂質異常症」になってしまうこともあります。

脂質異常症になると動脈硬化の危険性も高くなり、心筋梗塞や脳梗塞など大きな病気の発生にも繋がってしまいます。

中性脂肪を必要以上に蓄積させないためのコツは、バランスの良い食事と適度な運動になります。
基本的に食事から摂取したエネルギーが、体が動くために消費するエネルギーを上回ってしまうと、その分だけ中性脂肪が蓄積されていってしまうので注意しましょう。

自分の体内にある中性脂肪の正確な量を知るためには、健康診断の結果を見ることがおすすめです。中性脂肪は、診断項目の中に「TG」と略されて書かれていることもあるのでぜひ一度確認してみてください。

中性脂肪は、非常時のエネルギーとして利用されたり、脂肪となって体を体温低下や衝撃から守る役割があります。しかし、過度に中性脂肪を摂取すれば本来の役割を超えて、悪影響を体に及ぼす危険もあるのです。

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