中性脂肪とは、人間に必要なエネルギー源である

健康診断などで「中性脂肪」の値の高さを指摘される人は多いですし、実際に中性脂肪の値が高いと病気になる可能性も高くなります。

しかし中性脂肪は決して体にとって悪者ではなく、本来は人間が生きていく上で必要になるエネルギー源なのです。体のエネルギー源となる一方で、増えすぎると病気を引き起こす可能性のある中性脂肪とは一体なにものなのでしょうか?

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中性脂肪は血中脂質のひとつ!

中性「脂肪」という名前から脂肪が関係しているということはなんとなく想像できるかと思いますが、私たちの体の中に存在する血中脂質(血液の中に存在する脂質)は4つに分類することができます。

・コレステロール
・中性脂肪
・リン脂質
・遊離脂肪酸

「脂」という言葉がついてしまうとついつい悪者のように考えてしまいますが、これらの脂質は生命維持には欠かせないものであり、体の組織を作ったり、エネルギー源として活用されるのです。

中性脂肪は体のエネルギー源!

脂質は4種類ありますが、ここでは中性脂肪に的を絞って説明していきましょう。

中性脂肪は別名「トリグリセリド」「トリグリセライド」とも呼ばれている脂質であり、健康診断などでは「TG」と略して表記されることもあります。

グリセリンと3つの脂肪酸がエステル結合してできたものが中性脂肪なのですが、私たちは体内でこの脂肪酸を取り出してエネルギーを発生させています。

つまり、体を動かすエネルギー源となる脂肪酸が3つも結合してできている中性脂肪は、人間の大きなエネルギー源だといえるのです。

またエネルギー源として使われなった中性脂肪は、一度血液に溶け込み皮下や内臓周辺の組織へ運ばれます。これが皮下脂肪や内臓脂肪の正体です。

皮下脂肪や内臓脂肪はついつい悪者のように扱われてしまいますが、本来は断熱材のような働きをして体温を保つ、クッションのようにして外部の刺激から臓器を守るといった役割を果たしているのです。

また一度皮下脂肪や内臓脂肪になった中性脂肪も体の中のエネルギーが不足した場合には、状況に応じて分解されエネルギーとして使われます。まさに中性脂肪は体のエネルギー源であり、エネルギーの貯蔵庫なのです。

増えすぎると動脈硬化にも…

ここまで紹介したように、中性脂肪は体のエネルギー源となる大切な要素です。
しかしどんなものでも「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という言葉があてはまるように、中性脂肪も増えすぎてしまうと体によくありません。

まず上でも書きましたが、中性脂肪はエネルギーとして使われないと皮下脂肪や内臓脂肪として体に蓄積されます。運動などをしてこの脂肪を再びエネルギーとして使えば問題ないのですが、中性脂肪の量が増え続えける一方だと、肥満をまねいてしまいます。

また動脈硬化を引き起こす可能性もあり、そこから脳梗塞や心筋梗塞といった重度の病気は発展してしまう危険性もあります。

中性脂肪の正常値は?

体のエネルギー源でありながら増えすぎてしまうと大きな病気につながりかねない中性脂肪は、健康診断などを定期的に受けて常に異常がないか判断することが大切になってきます。

健康診断表では「中性脂肪」「トリグリセライド」「TG」などと表記され、30~149mg/dlが正常値となっています。

中性脂肪が増えると、皮下脂肪や内臓脂肪が増えるため肥満になりやすくなります。そのため外見を見ただけで「もしかして中性脂肪が増えてるのか?」と判断することも可能ですが、実は痩せているのに中性脂肪の数値が高いというケースもあります。

このように見た目だけで中性脂肪が増えているかどうかを判断するのは難しいことなので、定期的に健康診断を受けるように心がけましょう。

名前からしてあまり良い印象をもちづらい中性脂肪ですが、結局のところ中性脂肪を悪者にするかどうかは本人の食生活や生活習慣が関わってくる問題なのです。

中性脂肪は正常な量であれば人間が活動するためのエネルギー源であり、生きていく上で欠かせない存在なのです。

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