中性脂肪と肝臓には深い関係がある

「脂肪」という言葉を聞くとついつい自分の体型を気にしてしまいますが、過度な脂肪は臓器にも悪影響を与えてしまいます。

ここでは中性脂肪と「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓の関係を紹介していきます。

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中性脂肪は肝臓に蓄積する!

食事から摂取される中性脂肪は胃を通過して小腸へと向かい、脂肪酸とグリセリンに分解されます。

この脂肪酸とグリセリンは一旦小腸で吸収され、再び中性脂肪の姿に再構成されます。すると中性脂肪は血液へと流れていき、再び脂肪酸とグリセリンに分解されながら体のエネルギーとして利用されます。

しかし、人の体は脂肪酸よりも先に糖質をエネルギーとして利用します。つまり、この段階で中性脂肪がエネルギーとして使われることは少なく、エネルギーとして使われない中性脂肪は肝臓へと運び込まれます。

そして、肝臓へ運ばれた中性脂肪は、一旦脂肪として肝臓に蓄積されていくのです。また食事から摂取される中性脂肪とは別に、肝臓でも他の栄養素などを材料として中性脂肪は作られています。

体のエネルギーとなる糖質が不足した状態、つまり食事を摂らなかったり、エネルギーを大量に消費する運動をするとこの肝臓へ蓄積された中性脂肪が分解され、非常時のエネルギーとして役立ちます。

しかし、中性脂肪や中性脂肪の元となる栄養素を大量に摂取してなおかつ、エネルギーを消費するための運動などを行わないと肝臓に中性脂肪は蓄積されていく一方になるわけです。

脂肪肝とは?

脂肪肝とは、肝臓のひとつひとつの細胞の中に中性脂肪が溜まっている状態です。簡単にいえば、肝臓に中性脂肪が溢れてしまっているということです。

健康な状態でも人の肝臓には3~5%程度の脂肪が溜まっていると言われていますが、脂肪の量が30%を超えると脂肪肝と診断されます。

肝臓というのはとても働き者な臓器で、合成・解毒・代謝・貯蔵といった体にとって重要な仕事を500以上もこなしています。しかし、中性脂肪が過剰に蓄積されていき脂肪肝の状態になってしまうと、脂肪によって血流が悪化します。
血流が悪化するということは、肝臓全体に酸素や栄養が行き渡らなくなるということでもあり、少しずつ肝細胞が破壊されたり、肝機能が低下してしまうのです。

肝細胞の状態が続くと、肝炎や肝硬変、肝臓がんへと病気が進行していく可能性があります。
また、肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれており、肝臓に異常が発生しても自覚症状があらわれることは非常にに少ないです。

そのため脂肪肝がどんどん悪化して病状が進行し、体に異常が出てきたときに初めて脂肪肝だったことに気付くケースも珍しくありません。

見落としがちな肝臓と鉄分の関係

脂肪肝と診断された場合、もしくは脂肪肝にならないために対策を立てる場合、多くの人は脂質や糖質の過剰摂取を控えようと考えます。これは決して間違えではありません。脂質や糖質の摂取を控えれば体の中の中性脂肪の量は減りますからね。

しかし、脂肪肝対策の食事を考えるうえで脂質や糖質以外にも気をつけなければいけないものがあります。それが鉄分です。実は脂肪肝を発症している場合、鉄分は肝臓へ悪影響を与えてしまうのです。

肝臓にはもともと鉄分を蓄える機能が存在しています。
しかし、脂肪肝になってしまうとこの機能が正常に働かず、鉄分を必要以上に蓄えるようになってしまいます。また鉄分を摂取すると「フリーラジカル」という活性酵素が発生し、これが肝細胞にダメージを与えてしまうのです。

さらに通常であればこのフリーラジカルの抑える抗生物質が存在しているのですが、脂肪肝になっていると抗生物質の量も極端に減少してしまい、肝臓がさらに炎症を起こしてしまいます。

もちろん鉄分というのは血を作るために必要不可欠な栄養素であり、この点は脂肪肝になっていてもなっていなくても変わりません。そのため、脂肪肝だからといって極端に鉄分を制限するのも良くありません。

やはり中性脂肪の摂取と同じで、鉄分もほどほどの摂取が体に良いということなんですね。

脂肪というと体の様々な場所につくイメージがありますが、肝臓も例外ではありません。

中性脂肪などを多く摂取しすぎると、肝臓へと脂肪が蓄積していき関脂肪になってしまいます。

肝臓は臓器の中でも自覚症状が現れづらい場所でもあるため、普段からいたわるように気をつけましょう。

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