赤ちゃんへの影響が心配な妊娠中・授乳中と中性脂肪の関係

赤ちゃんをお腹に宿したお母さんは、自分の体の栄養がお腹の赤ちゃんに悪影響を与えないか気が気ではないでしょう。

ここでは妊娠中や授乳中の中性脂肪の悩みに的を絞って関係をみていきましょう。

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妊娠中、授乳中の中性脂肪の変化

妊娠前まで健康診断などで中性脂肪に異常がなかったのに、妊娠してから中性脂肪の数値が上昇したという経験を持つ人は非常に多いです。なにも知らない妊婦さんからすれば、突然中性脂肪の数値が上昇するのは本当に怖いことです。

もし自分の体の中性脂肪の数値が増えたせいでお腹の赤ちゃんに悪影響が出たら…と考えるだけで胸が痛みます。しかし、安心してください。女性が妊娠をしてから、中性脂肪の数値が上昇するのは普通のことです。

なぜ妊娠中に中性脂肪の数値が高くなるかというと、そこには妊娠中に分泌が促されるエストロゲンというホルモンが関係しています。エストロゲンには脂質を分解する「脂質分解酵素」の活性化を抑制する働きがあるのです。

お腹の中にいる赤ちゃんの栄養は、へその緒を通じてお母さんから受け取るというのはみなさんもご存知ですよね。人は生きるため(活動するため)に、ブドウ糖をエネルギーとして利用しています。
そしてこのブドウ糖が不足すると、体の中に蓄積されていた中性脂肪が分解されて、エネルギーとして使えるようになるのです。

このように人には「普段はブドウ糖、非常時は中性脂肪をエネルギーとして使う」という仕組みがあるのですが、お腹の中にいる赤ちゃんにはまだこの仕組みが出来上がっていません。

そのためお腹の中の赤ちゃんは、お母さんと違って常にブドウ糖をエネルギーとして利用する必要があるのです。だからお母さんの体にあるブドウ糖は優先的に赤ちゃんへと送られていきます。

これが繰り返されると、お母さんの体はブドウ糖が不足しやすく中性脂肪が大量に必要になる体へと変化します。この変化に対応するため、妊娠中のお母さんの中性脂肪の数値は高くなるのが当たり前なのです。

また、出産後は授乳中の期間を経て少しずつ体の中の中性脂肪の量は減っていき、妊娠前と同じ状態へと戻っていきます。

気になるあ赤ちゃんへの影響は?

妊娠中にお母さんの中性脂肪が増加する理由は理解していただけたと思いますが、お母さんが一番気になるのは赤ちゃんへの影響ですよね。

妊娠中にお母さんの中性脂肪が増加しても、お腹の赤ちゃんへの影響はありません。なぜなら中性脂肪は分子が大きく、赤ちゃんへと栄養を送る際に使う胎盤を通り抜けられないからです。

また授乳中の場合でも中性脂肪は自然と減少していくので、その面でも赤ちゃんへの影響はあまり心配ありません。

もし問題がある場合は、医師からの指示もありますし、そういった場合は医師の指示に従って対策をとりましょう。

お母さんが気をつけたい妊娠中毒症!

ここまで中性脂肪が与える赤ちゃんへの影響についてばかり説明してきましたが、中性脂肪に関して言えば一番気をつけたいのは赤ちゃんよりもお母さんの体です。

妊娠中にお母さんの体の中で中性脂肪の量が増加するのはいたって普通のことですが、中性脂肪が増えるということはそれだけ太りやすくなるということでもあります。

妊娠前から肥満傾向にあった女性の場合は、「妊娠高血圧症候群」という病気を起こしやすいといわれています。

中性脂肪自体は赤ちゃんへの悪影響はありませんが、中性脂肪が増加して必要以上に太ってしまうと、妊娠高血圧症候群を発症し、血圧の上昇や脳出血、胎児の発育不全などが発生する危険があるのでその点では注意が必要です。

お母さんからすればお腹の赤ちゃんの存在は、自分の体よりも大切なものとなるででしょう。

しかし、お腹の赤ちゃんを守るためにはなによりもお母さん自身が健康であることが大切です。
妊娠中に中性脂肪が増加するのは問題ありませんが、それに伴う極端な体重増加は見逃してはいけません。しっかりと医師と相談しながら、自分の体の状態を把握するように心がけましょう。

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