高中性脂肪は3段階の数値によって対処法が変わります

健康診断などで中性脂肪の数値が正常値を超えてしまうと、「高中性脂肪血症」と判定されます。

この高中性脂肪血症も数値によって3段階に分けられており、段階によって対処法なども変わってきます。

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3段階の高中性脂肪血症

体内に存在する中性脂肪は正常な量であれば非常時のエネルギーとして利用され、生きていくためには必要不可欠なものになります。しかし正常な量を超えて体内に増えすぎてしまうと、動脈硬化や他の病気を招く危険もでてくるのです。

基本的に中性脂肪の数値は高くなればなるほど危険度が増していくため、数値の高さによって3段階に分けられており段階ごとに対処法も変わってきます。

・30~149mg/dl…正常
この数値の範囲内であれば中性脂肪の量は正常であり、この数値が中性脂肪の基準値となっています。

・150~299mg/dl…軽度高中性脂肪血症
中性脂肪の数値が150md/dl以上になると「高中性脂肪血症」となり、中性脂肪の量が異常となります。

数値が150~299mg/dlの場合は、高中性脂肪血症の中でも比較的危険度が低い「軽度高中性脂肪血症」に分類されます。

この段階であれば、中性脂肪が増加する原因となる食生活の乱れや運動不足といった生活習慣を改善するだけでも数値を正常な状態に戻せます。。

・300~749mg/dl…中度高中性脂肪血症
軽度高中性脂肪血症の数値の上限を超えてしまうと、「中度中性脂肪血症」に分類されます。
その名の通り軽度高中性脂肪血症よりも状態は悪く、早急な対策が必要になってきます。
食事療法や運動といった生活習慣の改善とあわせて、薬による治療も開始されます。

・750mg/dl以上…高度高中性脂肪血症
中度高中性脂肪血症の数値の上限を超えてしまうと、「高度高中性脂肪血症」に分類されます。
この場合はすでに危険領域に達しており、動脈硬化を引き金とした心疾患や脳梗塞といった重大な病気が発生する可能性が高く危険な状態です。早急な薬による治療や適切な対処が求められます。

このように高中性脂肪血症は3段階に分類されていますが、高度高中性脂肪血症よりも高い数値である1000mg/dlは「パニック値」とも呼ばれており、この数値を超えると命が危ぶまれるほど危険な状態であるといわれています。

治療のための4つの柱!

高中性脂肪血症になった場合は、4つの柱を意識して治療をする必要があります。

・食事療法
中性脂肪は食事から摂取するか、食事に含まれている栄養分を材料として体の中で作られるか、この2つのどちらかの方法で作られます。

つまり、食事の量の多さや栄養の偏りは中性脂肪の数値の上昇に大きく関わっているということです。そのため数値を下げるために食べ過ぎを防いだり、栄養バランスを重視することが大切なのです。

・運動療法
中性脂肪は非常時のエネルギーとして消費されます。そのためエネルギーの消費量を増やせば、体内に蓄積されている中性脂肪もおのずと減少して、数値も下がります。

・生活リスクの改善
中性脂肪の数値の高さの原因の多くは上でも説明した食事と運動にあります。しかし、その他にも飲酒、喫煙、過度なストレスなどが中性脂肪の増加や、中性脂肪が増加することで発生する動脈硬化の進行スピードを速める危険もあります。

そのため、こういった生活リスクも改善していく必要があるのです。

・薬物療法
中性脂肪値の上昇も一定の数値までであれば生活習慣などの改善で十分対処できますが、数値が高すぎる場合は、「フィブラート系薬」「ニコチン酸系薬」「多価不飽和脂肪酸」に分類される薬を用いて、中性脂肪を減らす必要があります。

検査結果はしっかりと受け止める!

多くの人は会社の健康診断で、自分の中性脂肪の数値を把握します。

このときに「要検査」「要治療」「要医療」など、怖い言葉がついているとそれだけで恐怖を覚えます。(健康診断の判定区分は自治体や病院によって異なるため、自分が受けた健康診断の判定区分の説明欄をしっかりと読んでください。)

しかし、中性脂肪の数値が高いからといって必ず薬による治療が必要になるわけではありませんし、食事療法や運動療法のみで数値異常を改善できる可能性も十分あります。

また、中性脂肪の数値は食事の影響を非常に受けやすい検査項目です。そのため検査前には絶食の状態にするのですが、もしあやまって前日に中性脂肪の数値を高める揚げ物などを食べてしまったりすると、検査のときだけ体内の中性脂肪が増加して検査結果に異常が出ることもあります。

こういったことが原因で中性脂肪の数値が高くなってしまったのであれば、再度病院で正しい方法で血液検査をすれば数値は正常の範囲内に収まります。

確かに数値に異常がある場合は怖いですよね。しかし怖がったところで、その数値が出てしまったのは事実であり、なんらかの異常があるということです。そのため診断結果はしっかりと受け止め、適切な対処法をとるようにしましょう。

中性脂肪の数値が高いと食事療法や運動療法といった方法で、数値を改善する必要がでてきます。今自分がどの程度の高中性脂肪血症の状態なのかをしっかりと判断して、病院で治療を受けつつ自分自身も生活習慣の改善に努めるようにしましょう。

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