中性脂肪を下げるために役立つ漢方

病気の症状を改善するためには、西洋薬を使うのが一般的です。しかし、中性脂肪の数値を下げる場合は漢方薬が役立つケースもあります。

ここでは漢方薬の特徴や、中性脂肪を下げるために役立つ漢方薬を紹介していきます。

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西洋薬との違いとは?

そもそもみなさんは「西洋薬」と「漢方薬」の違いをご存知でしょうか?西洋薬という言葉は聞き馴染みがないかもしれませんが、西洋薬はよく病院で処方される治療薬です。

中性脂肪を下げるための西洋薬には、「ベザフィブラード」「ニコモール」などがあります。

一方漢方薬というのは、東洋医学の理論にもどづいて自然の生薬を配合して作られるものです。
「防風通聖散」などたくさんの漢字で表されているので、そういった意味では西洋薬と漢方薬は簡単に見分けられます。

しかし大切なのは名前の違いではなく、実際にどんな効果の違いがあるのか?という点ですよね。
ふたつの薬の違いを端的に表すのならば、

漢方薬…病気に対する抵抗力を高め、体全体を整える
西洋薬…症状をピンポイントで改善する

といった感じです。

例えば中性脂肪が高い状態で悩まされている人がいるとしましょう。こういった人が漢方薬を使う場合は、中性脂肪の数値が高くなる体質を改善できます。一方で西洋薬を使う場合は、ひとまず中性脂肪の数値を下げられます。

中性脂肪を下げる漢方薬は?

実際に中性脂肪を下げる効果が期待できる3つの漢方薬を紹介しましょう。

・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
防風通聖散には体の中に存在する水分のめぐりをよくする効果があり、便通の改善や肥満の解消といった効果が期待できます。
また、脂肪の代謝に働きかける生薬も配合されています。

虚弱体質の人、腎臓病、甲状腺機能亢進症などがある人にはおすすめできません。

・大柴胡湯(だいさいことう)
大柴胡湯はおもに肝臓に蓄積された脂肪に働きかける漢方薬であり、脂肪肝が蓄積しやすい体質を改善する効果が期待できます。

冷え性、食欲不振、吐き気などがある人にはおすすめできません。

・防已黄耆湯(ぼういおいぎとう)
防已黄耆湯は、防風通聖散のように体の中の水分のめぐりを改善して肥満を解消する効果が期待できます。防風通聖散は虚弱体質の人や疲れやすい人には向かない漢方薬ですが、防已黄耆湯はそういった人でも使える漢方薬です。

このように中性脂肪を下げる漢方薬といっても、種類によってその効果に違いがあり、その人の体質によって使える漢方薬も違ってくるのです。

漢方薬と西洋薬のメリット、デメリット

漢方薬と西洋薬、どちらにも中性脂肪を下げる効果はありますが、それぞれメリットとデメリットがあります。

西洋薬の場合は、処方された薬を飲みさえすればとりあえず中性脂肪の数値を簡単に下げられます。しかし、残念ながら西洋薬には数値を下げる効果はあっても、中性脂肪がたまりやすい体質を改善する力はありません。

そのため、食生活や運動不足といった生活習慣の乱れを見直して、中性脂肪がたまりやすい体質や環境を改善していく必要があります。

これは裏を返せば生活習慣の乱れを改善しなくても薬を飲みさえすれば中性脂肪の数値は下げられるということです。そのため数値が極端に高く、心筋梗塞や脳梗塞といった他の病気を引き起こす危険性がある場合には、即効性のある西洋薬は有効なのです。

一方漢方薬は、服用しても西洋薬のようにすぐに中性脂肪の数値を下げることはできません。

そのため極端に中性脂肪の数値が高く危険領域にある場合には、漢方薬では対処しきれません。

しかし、漢方薬は効果に即効性はないものの、西洋薬とは違い少しずつ中性脂肪が溜まりにくい体質へと改善していけます。

まずは医師のアドバイスを優先する!

西洋薬と漢方薬、どちらにもメリットデメリットがあることを説明しましたが、そうなってくると「じゃあ結局どっちを飲めばいいんだろう?」と困ってしまいますよね。

そこでこれは当たり前の話ですが、まずはなによりも先に医師の診断、アドバイスを優先するようにしましょう。

中性脂肪の数値が高くなり、病院を受診した場合の治療法は大きく分けると主に次の2パターンあります。

・パターン1…生活習慣の改善の指導
・パターン2…生活習慣の改善の指導+西洋薬の処方

パターン1のように生活習慣の改善の指導だけで終わる場合は、中性脂肪の数値は確かに基準値を超えていますが、まだ症状としては軽い部類に入ります。
そのため西洋薬を使わずに生活習慣を改善するだけでも、中性脂肪の数値を正常値の範囲内まで戻せます。

しかしパターン2のように生活習慣の改善の指導だけでなく西洋薬を処方される場合は、中性脂肪の数値が比較的高めで動脈硬化による他の病気の併発などの危険も高まっている状態です。

そのため、まずは西洋薬を使ってとりあえず体の中の中性脂肪の量を減らすことが必要になってくるのです。

このようにパターン2のような治療を受けた場合は、中性脂肪の数値が高くなる「体質の改善」よりも、まずは「数値そのものの改善」が優先されます。そのためこういった場合は、即効性がない漢方薬の使用はおすすめできません。

しかし、パターン1のように生活習慣の改善だけでも中性脂肪を減らせる場合は漢方薬の利用もおすすめできます。実際に生活習慣の改善を指導されて実践してみても、人によってはもともとの体質などが影響して思うように数値を下げれない場合があります。

そういった場合は、生活習慣の改善+漢方薬の服用という形にすると良い効果を得られるかもしれません。

西洋薬と漢方薬には、どちらもメリットデメリットがあります。もし漢方薬を中性脂肪の数値改善に利用する場合は、なるべく専門医に診断をしてもらって自分の体にあった漢方薬を利用するようにしましょう。

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